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Junio 26, 2009

Cascada~カスカーダ(滝)

ある楽曲においては、作曲者の作曲の動機となったイメージと、
演奏者や聴き手の感じるイメージは、
必ずしも一致しない。

アルパ(ラテンハープ)の名曲、「Cascada~カスカーダ(滝)」という曲をご存知だろうか?

アルパのテクニックを効果的に使って“滝”を描写している、
それはそれは良く出来ている曲なのだが……

作曲者のDigno Garcia氏は、自宅の庭にある小さな滝、
ちょろちょろと流れる小さくて可愛らしい滝をイメージして
この曲を作ったそうだ。

しかし、何人もの演奏家の手を経て、この滝は次第に大きくなって行く。
まるで怪物が成長するかのように、どんどん大きくなって行く。

パラグアイ人の手による作品ということで、
多くの演奏家や聴衆が“イグアスの滝”を連想したことも、
この曲の滝が大きくなった一因だろう。

リズムを離れたカデンツァの部分こそ、
まさにその大きな滝なのだが、
作曲当初はどんなカデンツァが弾かれていたのか、
とても知りたいと思う今日この頃なのだ。

というわけで、僕達の大きな滝をお聴き下さい。



Porto Norte Classico Concert
出演:福井伸治(ギター) 結城春香(ソプラノ) 2014/10/4(土)15:00~ 横浜市大倉山記念館ホール


投稿者 S-FUKUI : Junio 26, 2009 12:27 AM

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