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Octubre 04, 2005

マルティン・ポルティージョ Martin Portillo

事情があって書くのをためらっていたが、関係者からOKが出たので書く。
9月の末の日曜日に、パラグアイのアルパの貴公子、マルティン・ポルティージョの演奏を聴いた。

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マルティン・ポルティージョが日本に来ていた、なんて知らなかったでしょ?
しかも、僕のギター教室と同じ建物に居たり近所に泊まっていたり……

実は、この演奏の1週間ほど前に峰岸桂子氏とともに僕のレッスン室に挨拶に来てくれた。
実際に会うマルティンは、え、意外とオサーン……
しかし、ステージでは若く見える。

若作りしているのではなく、そのアグレッシブな演奏が若々しいので容貌まで若く見えるのだ。
うん、僕も頑張ろう。

録音では何度も聴いた事があるけれども生演奏の迫力は凄まじかった。
楽器のイメージが変わってしまうぐらいに……

とにかくリズム感が素晴らしい。
強烈な裏拍が聴衆を熱狂させる。

この楽器の短所である“半音が出しにくい”という事に関しても
ほとんど困難を感じさせずにジャベを駆使していて、自然できれいな半音を弾いていた。
時折モダンな和音を使っていたりして、そのテンション感が心地良い。

凄い演奏を聴いたときにいつも思うのだけど、
演奏の“凄さ”って、八割ぐらいがリズムの凄さだ。
リズムに妥協がない演奏はそれだけで聴き手を圧倒する。

妥協のないタイトなリズムに加えてメリハリのある人間的な表現をすれば
最高に楽しい演奏になる。
この日のマルティン・ポルティージョはまさにそういう演奏だった。

某氏が言うには、
「日本人でこんな風にアルパが弾ける人はまだ居ない」
とのことだが、日本のアルピスタにも是非頑張って頂きたいものだ。



Porto Norte Classico Concert
出演:福井伸治(ギター) 結城春香(ソプラノ) 2014/10/4(土)15:00~ 横浜市大倉山記念館ホール


投稿者 S-FUKUI : Octubre 4, 2005 03:26 AM

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