S-FUKUI's Blog: Agosto 2007 アーカイブ

Agosto 29, 2007

右手親指の爪が割れている。
正確に言うとひびが入っている状態。

10月のコンサートまでに伸びると賭けてひび割れ部分を切るか、
それとも接着剤で補修してもたせるか……

僕はもてる方だとは思うが、もたせる方は自信がない。
となると、ここはアロンアルファの出番。

そこで、
スペインのフラメンコギタリストの間で信頼度ナンバー１の
釣り用アロンアルファを買いに釣具店へ。

「あのぉ～、釣り用アロンアルファってありますかぁ？」
「あぁ、あるよ。“釣り用”とか言ってるけど、おんなじなんだよね(^_^)」
「えぇ、そうなんですかぁ？
　釣り用だから水に強い、とか言うことはないんですか？」
「うぅーん、別に普通のアロンアルファと変わらないと思うよ」

とか店のオヤジと話したんだけど、やっぱり本場のフランメンコギタリスト御用達だから
なんとなくご利益ありそうな気がする。

で、早速ひび割れ部分に流し込んで接合。

うん、なんかいい感じ。
念のために、補修した上から粘着テープを貼って保護。

これでなんとか10月の本番までもつだろう。

ギタリストってアホみたいですね。

父も母も見たことがあると言う。
白ずくめのドレス、真っ白の顔、
異様に黒いアイシャドーの老婆。

馬車道とか元町とか山手とか、
そのあたりをうろついていると、
この異様な風体の老婆に出会ったと言う。

老婆の名は、
『横浜ローザ』、『ハマのメリーさん』、
『メリケンローズ』……いくつもあった。

だけど、老婆の本当の名前を誰も知らない。
そして、異様な厚化粧の下の彼女の素顔を知る者もいない。

彼女は、ラストサムライならぬ、
ラストパンパン。

パンパンと言う言葉そのものを知らぬ人も多いだろう。
パンパンとは、終戦間もない頃の日本で、
米軍の軍人相手に春を鬻いで生きていた女性達のことを称する蔑称だ。
米軍相手の売春婦、娼婦。

五大路子が一人で演ずる芝居「横浜ローザ」は、
そんな“パンパン”のメリーさんを通して、
終戦後の日本の、他のどの地域よりも特異な状況におかれた街である横浜、
その戦後史、ひいては日本の昭和史、
などを見事にあぶり出しているのみならず、

人間の哀れさ、愛の尊さ、戦争の愚かさ、
その他、森羅万象全てに通ずる“哀れさ”を見事に演じ、表現している。

たった一人の女優が、たった一人の“パンパン”を演じ、
この世の全てを表現している。

そう、五大路子さんがたった一人でメリーさんを演じたように、
僕もたった一本のギターでバッハのシャコンヌを演奏し、
演じきりたい、
と、強く思った。

大倉山記念館のギャラリーに知り合いの写真家あまのとしや氏が出品している
『感覚への刺激』を見に行く。
和紙を素材にしたはり絵、提灯、立体、照明具、版画など、見ていると心が和む。

さてさて、この日は、この展覧会場でベリーダンスを見れるそうで楽しみにしてきた。

初めて見るベリーダンスは、
エキゾチックで妖艶で、そして動きがとっても不思議。
とても美しい女性二人の鍛え抜かれた技、そして見事な腹筋……ウラヤマシイ。

バックに流れている音楽は当然アラビアのものだけど、
こちらはフラメンコやスペインのギター音楽とよく似ていて親近感を感じた。
太鼓を叩いているのは……あれ、知り合いじゃん。
小机のバー、Roggeroのマスターだ……。

4時からの回を見た後、一旦下山してお茶を飲んでいたのだが、
また登山して6時からの回も見てしまった。
2回目はエンディングを少し変えてあって、やっぱり2回見て正解だった。

その後、大倉山の麓の居酒屋で今日のダンサーのお一人とあまの氏とそのご友人と
4人で飲む機会を得て、とても楽しい夜を過ごした。
ご了解を頂いて写真をパチリ。

アラビアンダンサー　志摩仁美さん

たまにはこんなラッキーな日もある(^_^)v

写真じゃちょっと分かりにくいけど、ソフトシェルクラブだ。
脱皮したばかりの蟹だから殻のままバリバリ食べられる。

暑い夏にはちょっと辛い物が美味しい。

家の近所のベトナム料理屋さんベンタイン、
ここのメニューを全て制覇するのが当面の目標だ。